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【変態】ギルクエ ティガレックス亜種 剣士 種目 種類 武器名 タイム スキル 食事 オトモ 討伐・捕獲 HN 備考 不屈 操虫棍 渾然一体の薙刀ヤマタ 14:21 高級耳栓 挑戦者+2 不屈業物 ネコの研磨術ネコの逃走術 なし 討伐 スカーレット 画像 ガンナー 種目 種類 武器名 タイム スキル 食事 オトモ 討伐・捕獲 HN 備考 画像 不屈・操虫棍
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基本ルールとか ◇ 同板のIDで変態魔法戦記の極限版。カオスな変態さん用。魔法戦記の属性に加え、 IDで自分の変態属性(下記)が決定します。説明を一読したら後は適当にどうぞ。 基本ルールはIDで魔法戦記と大体同じですが、下記に特に注意して下さい。 ※【無】属性の使用禁止。他の魔法戦記の属性に変えて下さい。テレポは高ランクPで可能。 ※不要な属性の不採用が可能。 ※他の属性があっても+は有効。名前欄に+か、強性器と記入しておこう。 1→ツン 2→デレ 3→S 4→M 5→ロリ/ショタ 6→ウブ 7→フェチ 8→メンヘラ/天然 9→構って 0→構う A→男性器 B→女性器 C→変態 D→大好き/大嫌い E→エロ/(コスプレ) F→フィスト G→犯罪 H→H I→淫乱 J→純 K→金持ち L→自由 M→肉(マッチョ/グラマー) N→ニート/スイーツ(笑) O→オナニスト P→サイコ Q→究極 R→アナル S→盗 T→触手 U→(裏技) V→ヴァージン/チェリー W→野生 X→謎 Y→猥褻(ワイセツ) Z→守 XYZの3つ→ド変態 AB//の4つ→性 SEXの3つ→セックス +++の3つ→伝説の性器 QUの2つ→チート EHの2つ→ヒーロー 4Cまたは4Iの2つ→肉便器 XYZのどれか2つ→変質者 /→属性2倍(倍々形式で増加) +→性能力UP /と全部小文字→救世主 参考:IDで魔法戦記の属性 1→炎 2→水 3→雷 4→木 5→煙 6→音 7→地 8→風 9→氷 0→鉄 A→光 B→闇 C→無 D→獣 /→魔力2倍(倍々形式で増加) XYZの3つ(順不同)→魔王 AB//の4つ(順不同)→聖 これらに当てはまらない場合→戦士(商人) +→身体能力UP (端末の数字や記号は無視されます) 属性等の表示はまあ適当に名前欄に記入。魔法戦記の属性は特に書かなくてもいいです。 性別を書いてもいいですが、表示は強制ではありません。人外ならモンスター名も記入。 ※一応sage進行で。オッサン属性のみ時々ageることが許される。 -------------------------------------------------------------------------------- このスレで何ができるのか ◇ ID神に与えられた属性を駆使し、戦闘や恋愛、変態なことができます。基本的に何でも自由。 たまには本家顔負けの本格魔法戦記(ポロリもあるよ!)しようぜ。 ※注意:IDで魔法戦記スレとは平行世界の物語です。本家スレ(IDで魔法戦記)には 名前欄が変態属性のままで出張しないようにして下さい。 属性解説 ◇ 通常属性と一部の補助属性 ◇ 1の属性【ツン】(炎) ツンとした性格。単色ランク2以上は恋愛がニガテ。結構乱暴者で無理やり手篭めにしたりもする。 一度ランク4だか6だかのツンが出たが、一瞬で消えた。正に王道ツンの体現であった。 2の属性【デレ】(水) デレデレした気持ち悪い属性。ツンと合わさると、恋人の前ではツンとして皆の前ではデレっとする。 ランク4以上で皆にシカトされる。 3の属性【S】(雷) サド。戦闘に向いたいろいろな技を習得している。高ランクはS性と責めの技術が上昇。 ローターやバイブ、ムチなどのセックスアイテムを作成、装備可能。 4の属性【M】(木) マゾ。痛めつけると喜ぶ。ランク4以上のマゾは死ぬために戦闘をする。・・・というのが当初の設定だが 実際死ぬために戦闘する人はいないので、このスレでは高ランクは精神肉体共に耐久力が向上すると定義。 5の属性【ロリ/ショタ】(煙) ロリかショタの二択。ランク4以上だと規制される。 ロリが居ればロリコンは何処からともなく沸いてくるので、ロリコンは誰でも任意で。人を見たらロリコンと思え。 6の属性【ウブ】(音) ウブで恥ずかしがり屋。あんなことやこんなことを優しく教えてあげよう。 高ランクだと、誰の言う事でも素直に聞いてしまう? -------------------------------------------------------------------------------- 7の属性【フェチ】(地) 特殊な性癖をもつ変人または偉人。自らのフェチには異常な才能を発揮することも。 フェチアイテムを作成可能。ランク4以上だと見る者を好きな格好に出来る力を持つ。フェチの種類は自由。 8の属性【メンヘラ/天然】(風) 訳の分からないことを口走る。ランク2で電波、ランク4以上でいつ自殺するか分からない危険な属性。 天然はいわゆる天然。メンヘラに比べ危険度は低い。どちらか任意で。 9の属性【構って】(氷) 姫とかお嬢とか呼ばれる。いろんな人にこれでもう怖くないだろ?と頭を撫でられる。 ランク2以上だと構う属性の無い人からもしつこく構われる。ランク4以上で常時ぬるぽ状態。 0の属性【構う】(鉄) 誰かを全力で構わないといけない。紳士とも言う。ランク4以上で強制全レス、ランク8で過労死。 高ランクで報われない数少ない属性。 Aの属性【男性器(♂)】(光) 強靭な男性器を保有。長さや大きさ、機能等に優れる。設定性別は女でも可。武器としても使用できる。 高ランクでは複数本もアリだが、一本に能力を集約すれば股間に光る大剣と化す。チンコだけに使いにくい。 Bの属性【女性器(♀)】(闇) 名器持ち。男の場合はフタナリで。男性器を♂、女性器を♀と表記してもいいが性別とは関係無い。 高ランク女性器は触れたり侵入したりするものを涅槃に導く魔力を秘める。光の大剣(♂)とはいい勝負。 Cの属性【変態】(無) 変態魔法戦記スレの花形属性だが、そもそも変態ばかりなのであまり目立たない。 それなりに何をしても許される属性か。変態アイテムを作成、装備可能。尚、【無】属性魔法の使用は不可。 Dの属性【大好き/大嫌い】(獣) 何が大好きなのかというと何でもいい。自分の属性でもいいし(大好きアナル、フィスト大嫌い)、 意中のあの人でもいい。自らの嗜好を名前欄で表明できる画期的属性。高ランクは相手の嗜好にも影響を与える。 Eの属性【エロ/(コスプレ)】 住人が皆エロいため今一つキャラが立たない属性。甘酸っぱいエロキャラを期待。アイテムやコス作成可。 男装女装メイドなどコスプレにも秀でる(属性名は男装等でもおk)。エロフィールドという謎の結界を張れる。 Fの属性【フィスト】 言わずと知れた最終兵器、拳。FFにとりわけ特化した属性。ランク2でダブルフィストファック(DFF)を習得。 ランク3でトリプルフィストファック(TFF)を習得。ランク4でクワドロフィストファック(QFF)を習得。 -------------------------------------------------------------------------------- Gの属性【犯罪】 GuiltyのG。裏の世界に生きる犯罪を生業とする者達。強姦好きの性犯罪者や記憶を失った幼き暗殺者、 マフィアなど個々の背景は様々だが、拳銃を所有し総じて高い戦闘能力を持つ。高ランクは地位や能力が高い。 Hの属性【H】 HはH以外にしようがない。変態がこのスレの花形属性だとすれば、こちらは正統属性(語源は同じだが)。 Eと違い直接的なセックスを表す属性。ランク2以上だとH光線という恥ずかしい技で相手をHな気分にできる。 Iの属性【淫乱】 前回は【愛】だったのが全然違うものに。淫乱でいつもムラムラしている人達。淫乱ウブとかいいよね。 意味は全然分からないけど。高ランクは濡れっぱなし勃ちっぱなしでもう大変。乱交大好き。姉さん不潔!! Jの属性【純】 エロエロ変態世界でピュアに生きる正統純愛属性。生きにくいが得るものも多いはず。 問題はこれだけ属性が多いと、他のエロ属性も付与されるので自己矛盾すること。やっぱ生きにくい。 Kの属性【金持ち】 世の中万事金ですよ、先生。豪邸を持ち、高価な車を所有する金持ち。金持ちの御曹司とかでもおk。 資産はランク1で約10億円。+1で5倍ずつ増えていく。NPCで執事やSPや私兵を登場させてもいいよ。 Lの属性【自由】(他の属性を一つ選択可能) Lは自由。LibertyのL。複合属性以外の変態戦記の属性を一つだけ選べます。再変更は不可。 ()付きで表記しよう。QとUとXはダメ。これで条件を満たしても複合属性にはなれない。自由のままでもおk。 Mの属性【肉(マッチョ/グラマー)】 Mは本当はマゾにしたかったが、マッチョ。女ならグラマー。さあその肉体美を存分に晒すがいい。 AまたはBがあれば外見的には完璧。筋力が強いので純戦闘力も高い。無茶なセックスも難なくこなす。 Nの属性【ニート/スイーツ(笑)】 ニート。女ならスイーツ(笑)もおk。(笑)は省略不可。ランク2で自宅警備員だが4以上は一転リア充に。 リア充フラッシュは全変態を一掃し得る威力を秘める。QNならば「リア充」と表記しよう。寄せ集め属性乙。 Oの属性【オナニスト】 Pの属性【サイコ】 いわゆる超能力者。透視や念動、念波などの超能力を持つ。高ランクは念力上昇により能力強化。 瞬間移動はランク2で移動中に、3以上で戦闘中に使用可能になる。その際、念力は相応に消耗する。 -------------------------------------------------------------------------------- Qの属性【究極】 自分の属性を一つ選び、究極一つに付きそのランクを+3する補助属性。/があっても2個分の効果は無い。 効果を付けたい属性を究極の直後に記入する。QA/ならば究極♂×2の表記になるが、♂のランクは5。 Rの属性【アナル】 R→アール→アナル。そう、アナル。これは外せないね。アナルが三度の飯より大好き。 高ランクほどデカいものを咥え込める。あるいはねじ込める。ランク4は人間を飲み込める。ウヘェ… Sの属性【盗】 Steal(窃盗)。S無しの対象1人の属性を一時的に奪い自分のものに。絡みが終われば元に戻る。 盗める属性はランク相当。ランク4ならチート、ヒーローさえ盗める。UQZ+/と他の複合属性は盗めない。 Tの属性【触手】 皆大好き触手。Tentacles。一本一本は弱い(Aなどには及ばない)が数の力で何とでも。 ランク1で3本。ランク2で8本。ランク3で16本。ランク4で32本。ランク5で64本。ランク8で512本。 Uの属性【裏技(属性ではないので表記しない。通常は2つ以上あっても無意味)】 厳密には属性ではなく/や+に近い補助文字。大文字のUがあると他の小文字を大文字と同義にできる。 例:ID d82U+2/i0ならデレデレメンヘラ淫乱大好き×2。※xyz→XYZだが複合属性にはなれない。 Vの属性【ヴァージン/チェリー】 いわゆる初々しい人。男女ともに性交するまで全属性の魔法使い。もちろん変態戦記の属性は除外。 目安はVランクの1/3程度。初々しい人だぜ?ダメそうなら不採用にすべし。処女設定は他属性でも可。 Wの属性【野生/露出】 クールでナイスなワイルドガイ/レディ。ドラクエのレンジャー+魔物使い的な。露出や青姦好き。 人外やモンスターに強いハンターでもある。野生属性持ち人外とは互角。属性名は露出でも可。 Xの属性【謎】 ある時は変態、またある時はロリ、そして突然フィスト。一時的に他の属性になれる便利な属性。 表記は「謎」のままでいいが、適当にレス内で明示すること。QULSは選べません。究極での強化も不可。 Yの属性【猥褻(ワイセツ)】 淫猥で猥褻な湿っぽい属性。アングラな裏変態。あらゆるワイセツアイテムの作成に長けた変態職人。 高ランクの作る媚薬は全ての変態を痺れさせる。猥褻物陳列罪で逮捕されないように注意しろ! Zの属性【守】 ド変態等の高等複合属性以外からの全エロ攻撃を任意で遮断する。盗まれない。守ランクの2倍までの レベルの性的攻撃ならほぼ無効化できる。ランク2以上なら魔法・物理攻撃もそれなりに低減可能。 -------------------------------------------------------------------------------- 複合属性 (このテンプレではド変態など3文字以上の属性は高等複合属性と勝手に呼んでいる) ◇ XYZの属性【ド変態】(魔王) 全ての属性に加え、スカトロを極めし究極の変態。スレに恐怖と混乱をもたらす。 属性の増えたこのスレでは自己矛盾の塊に。本来は整理すべきだが魔王はどうせ本家スレ行くからいいや。 AB//の属性【性】(聖) あらゆる性技を極めた性のスペシャリスト。触れただけで相手を昇天させることも。 ド変態に単騎で立ち向かえる。 +++の属性【伝説の性器】(伝説の戦士) 無尽蔵の性欲と性力を持つセックスマシーン。24時間イキ続けることも可能。 彼/彼女もまたド変態に太刀打ち出来る数少ない存在の一つ。(+はこのスレでは他の属性と共存可) SEXの属性【セックス】 ルールやモラルに縛られず、誰の制御も支配も受けぬ純粋なるセクサー。場所も時間も相手も選ばない。 セックスに掛ける情熱は凄まじく、あらゆる変態属性をランク4相当まで使いこなす(同時に複数属性はダメ)。 QUの属性【チート】 QUの複合属性。究極裏技すなわちチート。レベル4相当で相手に作用可能なアクションがとれる。 相手の動きを短時間止めたり、肉体改造したり、多少の無茶が可能。高等複合属性には及ばないが、 生粋のランク4戦闘属性よりやや優位。QUが揃うとQとU個別の特殊効果は消滅(2個以上なら別)。 EHの属性【ヒーロー】 エロくてHなあなたはこのスレのヒーローだ!香ばしい数多の必殺技を行使し、ヒーローアイテム作成も可。 他の属性と組み合わせるのが前提で変態ならばレベル4相当「変態ヒーロー」となる。細かいことは俺は知らん。 ボーナス属性 ◇ 4Cまたは4Iの属性【肉便器】 変態なM、淫乱なMのためのボーナス属性。正規の肉便器国家試験をパスした者に与えられる国家資格。 高価で取引されたりする。この属性が無くとも肉便器は名乗れるが、正規の肉便器ではない。 XYZのうちどれか2個(ZZ等でも可)の属性【変質者】 ボーナスと言われてもうれしくない。ド変態になり損ねた変質者。全変態属性を微量(各1/3程度)に含む。 ボーナス属性は/やQで強化されず、盗まれもしない称号のようなもの。X等元の属性効果は残る。 -------------------------------------------------------------------------------- 補助記号と属性なし ◇ /や+の記号【/は属性2倍、+はセックス能力強化】 【/】→ボーナス属性とQ以外の、複合属性を含む属性を倍々形式で増加。【+】→セックス能力上昇。 +:強性器、++:英雄性器、+++:伝説の性器。このスレでは他の属性があっても+は有効。 ◇ 属性何も無し(小文字のみ(Qもダメ)。+はダメだが、/はあってもよい)【救世主】(戦士) 伝説の戦士に匹敵する運動能力を持ち、全エロ攻撃を反射する「転」、そして高等複合属性以外の 任意の全ての性属性を封印する「封」を行使可能。誰にも陵辱されないネガ変態、それが救世主だ! その他補足 ◇ 店や水商売は誰でも営めます。酒場や売春宿もおk。性アイテムを売るのも可ですが、 特定の属性以外は大したものは作れません。犯罪属性は自分の銃を初めから持っています。 猥褻や高ランクの変態などの該当属性以外ではファンキー ファンタジーな媚薬等は自重しませう。 ◇ 人外やモンスターは属性に関係なく誰でも選択可能。本家魔法戦記スレと違い、イメージを大事に、 属性能力を多少上回る設定も可。ただし野生属性には分が悪く同程度のレベルだと簡単にヤられます。 ◇ フィスト属性はフィストファックが得意な属性ですが、この属性がなければFFは禁止って訳では ありません。同様にヴァージンでなくとも処女可です。ヴァージンはむしろ全魔法が持ち味。 アナルなども同様。スカは控えたほうがいいかも知れないけどあまり細かく考えるのはやめましょう。 ◇ ヴァージンは炎等の魔法戦記の全属性が使用可能。変質者は変態戦記の全属性が使用可能。ランク1/3相当。 変質者が使用できる全属性からは謎、盗、自由、裏技、究極などの特殊属性や複合属性は除外されます。 ◇ 原則一日だけのIDで変態魔法戦記特別版。日が変わったら我らが故郷、変態魔法戦記スレに帰ろう。 パー速スレ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1254754743/ 参考:IDで魔法戦記@wiki http //www2.atwiki.jp/mahousenki/
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深津姉(21)
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【人為変態戦士マーズレッド制作陣】 透華「……というわけで」 透華「人為変態戦士マーズレッド、始動ですわ!」 純「……なあ、何がというわけなんだ?」 一「いや、どっかの誰かが目立ちたいって言いだして……」 ハギヨシ「衣様が、またアクションものを……と」 智紀「で、折角だからオカルトスレイヤーの様なものを……と」 純「あー、なるほど」 透華「狙うなら、視聴率NO.1ですわ!」 一「……いや、無理じゃないのかな」 一「オカルトスレイヤーのあれは、アクションシーンと話題性でだいぶ稼いでたから……」 智紀「同ジャンルで普通のアクションだと、どうしても見劣りする」 純「改めて、京の字はスゲーよな」 ハギヨシ「麻雀の代わりになるもの……と、色々な道を模索していましたから」 智紀「……正直、話だけでも鬼気迫る勢いなぐらい」 一「そういえばあのとき、古式ムエタイやってたんだっけ?」 一「珍しいよね、ムエタイで……しかも古式って」 ハギヨシ「ええ、それは……」 ハギヨシ「『どうせやるなら……立ち技最強を覚えたい』」 ハギヨシ「『近代化して、技が削れる以前のを』」 ハギヨシ「『難しければそれだけ、全力で打ち込めるから……』」 ハギヨシ「……という感じでしたね」 一「……うわあ」 純「色々見失ってんな」 智紀「……須賀くんだから仕方ない」 純「で、結局やめたのか」 ハギヨシ「当人いわく、『どれだけやっても、俺はこれでもトップになれない』」 ハギヨシ「だ、そうです」 純「そりゃ、当たり前だろ」 智紀「一位になりたかったなら、別のものを選べばいいのに」 一「本当に馬鹿だよね、京太郎くん」 透華「ちょっと、私をぬきで盛り上がらないで下さいまし!」 透華「そう……オカルトスレイヤーと張り合うなら、オカルトスレイヤーになればいいんですわ!」 透華「しかし、それと同じ道は歩まない! 二番煎じなんて、ちゃんちゃらおかしい!」 透華「やるなら、より派手に! より大袈裟に!」 透華「そんな方針のアクション番組こそが、相応しいのではなくて?」 智紀「……ごめん。日本語でお願い」 透華「『須賀京太郎を主役に据えて』」 透華「『話題性のある麻雀プロを起用』」 透華「『凄まじいアクション』」 透華「その名も――」 透華「『人為変態戦士マーズレッド』! ですわ!」 一「ダサい」 純「タイトル長いな」 智紀「なんかゴキブリ駆除剤みたい」 ハギヨシ「改めて、些か感性を疑います」 透華「う、うぐぐ……」 透華「しかし、私は大真面目にこれを……」 純「……ギャグじゃなかったのか」 智紀「『須賀プロ主演にアクションやるとしたら、ヒロイン誰がいい』……っと」 ハギヨシ「……ならば私も、真面目に言わせて頂きます」 ハギヨシ「京太郎くんは……いえ、須賀プロは……」 ハギヨシ「確かに彼は、色々な事ができる芸達者で……番組としても華があることは承知しております」 ハギヨシ「しかしながら、彼は麻雀プロです。麻雀が本業です」 ハギヨシ「タレント活動自体は、彼が自ずから行っているので否定はしませんが……」 ハギヨシ「せめて、本業に影響が出ない範囲に留めておくべきではないでしょうか?」 ハギヨシ「また、彼以外の麻雀プロに……アクションを求めるのは酷というもの」 ハギヨシ「彼なら軽い打ち身で済んでも、他のプロなら骨折しかねません」 ハギヨシ「麻雀界の為にも……」 ハギヨシ「また、須賀プロが麻雀に集中するためにも」 ハギヨシ「そのような企画は、考えなおした方がよろしいかと」 一「とーかには悪いけど、ボクも反対」 一「あんな麻雀スタイルなのに、タレント業なんてのにはそもそも無理があるんだ」 一「確かに出来てるし、京太郎くん自身がやってるってとこはあるけど……」 一「ボクたちが、彼の重荷になることをしちゃいけないと思う」 一「少なくともそのままの案なら、ボクは反対だ」 智紀「……ふむふむ。大星プロ」 透華「……それは、友人としての言葉ですの?」 透華「それとも、龍門渕に仕えるものとして?」 ハギヨシ「……確かに」 ハギヨシ「彼の友人としての私情が混じっていることは、否定できません」 ハギヨシ「しかしながら私は、公正な箴言を行ったつもりです」 ハギヨシ「未来ある麻雀プロの、本業に支障をきたせる番組を撮影する」 ハギヨシ「そんな不名誉は、龍門渕にとっても好ましいものではないでしょう」 透華「……なるほど」 透華「他の麻雀プロについてはスタントマンを使うか、アクションシーンを除きますわ」 透華「しかし……須賀プロが出演するか否かは」 透華「彼が決めるのではなくて?」 ハギヨシ「ええ、一番は彼の意思です」 ハギヨシ「彼とてプロなのですから……己の限界は心得ているでしょう」 ハギヨシ「かつてのように、あまりにも無謀なことはしないはず」 ハギヨシ「しかしながら……」 ハギヨシ「彼の意思が重要と言えど、それを言い訳に制作者の責務を軽んじるのは……以ての外では」 透華「制作者の責務?」 ハギヨシ「ええ」 ハギヨシ「出演者に万全の舞台を整えること、です」 ハギヨシ「ロケーションしかり、スケジュールしかり、スタッフしかり……」 ハギヨシ「彼ら自身の、管理についても」 ハギヨシ「出演者を動かすのですから、その制作にあたる全てを万全に管理すべきです」 ハギヨシ「その中で最も重要なのは、安全管理」 ハギヨシ「出演者が可能と言っても、それが本当に可能であるのか。安全であるのか」 ハギヨシ「そのことへの責任を、制作者は負担しなければなりません。出演の対価以上に……」 ハギヨシ「それは、契約書に載せるまでもない、最低限の義務となります」 ハギヨシ「……座右の銘は、いかなるものだったでしょうか?」 透華「目立ってなんぼ!」 透華「そして――ノブレス・オブリージュですわ!」 ハギヨシ「ならば……」 透華「ええ、言われなくとも判っていますとも!」 透華「義務と名のつく以上、軽んじなどはしませんわ!」 透華「言われずとも、万全の安全管理は行います」 透華「ただ、仕事である以上……出るか出ないかは、須賀プロが判断すること」 透華「ですわね?」 ハギヨシ「……ええ」 一「まあ、それじゃあ色々見直そうか」 純「どうせなら、ほのぼの系はどうだ?」 純「オカルトスレイヤーがシリアスだったわけだし、そっち方面なんかは……」 透華「なるほど……」 透華「ほのぼの系ハイパーバトルアクションコメディ!」 透華「それはそれで、大いにアリ! ですわ!」 智紀「『大星プロとのキスシーンどうっすかね?(ゲス顔)』」 智紀「『むしろ目の前で別の女性とのイチャコラを見せるべき(断言)』」 智紀「『あわあわ涙目になるんですねヤッター』」 智紀「『先輩後輩で宮永姉プロとかどうっすかね(提案)』」 智紀「『いいゾ~、コレ』」 智紀「……なるほど」 ハギヨシ「……」 ハギヨシ「何をしてらっしゃるのですか?」 智紀「ひぎぃ」 ◇ ◆ ◇ 【人為変態戦士マーズレッド 宮永照の場合】 照「……オファー?」 尭深「はい……。アクション番組、なんですけど」 照「アクション……」 照(どうしよう) 照(私に仕事のオファーをしてくれるというのは、嬉しいしありがたい) 照(でも……) 照(一輪車乗れとか、縄跳びしろとか言われたら……期待に応えられない) 照(それは申し訳ない……) 照(いや、ひょっとしたらそういうのを期待しているのかも……) 照(……むう。嫌だな、そういうのは) 照(そりゃあ、昔に比べたら当然出来るようになってる。なってるはず) 照(でも、私は麻雀プロだから……怪我をしたら危ない。本業に支障が出る) 照(だから、駄目だ。本末転倒だ。転倒したら危ないし……) 照(申し訳ないがここは丁重にお断りを……) 尭深「須賀くん……。いや、須賀プロが主演みたいです……」 照「……」 照「……今、なんて」 尭深「須賀プロが、主演予定です」 尭深「そちらもオファー中だとか……」 照「……」 照「……私の役は?」 尭深「ヒロインって……書いてあります」 照「……!」 照(私がヒロインで、京ちゃんが主役のヒーローアクションもの?) 照(なるほど……なるほどな) 照(というか京ちゃんはまた、そんな危ないことをしようとしてるのか……) 照(熱心で元気なのはわかるけど、働きすぎじゃないのかな) 尭深「あと、淡ちゃんも……ヒロインです」 照(それに……危ないってこと、判ってるのかな?) 照(麻雀は楽なことじゃないし、身体が資本なのに……) 照(判っててもやりそうだけど……うーん) 照(……よし) 照(京ちゃんは一人だと無茶するから、私がついていてあげなきゃな) 照(ちゃんとブレーキをかけてあげないと、どこまでも走り出しちゃうから……) 照(うん。京ちゃんってば仕方がない子だなぁ) 照「出る」 尭深「あ……はい、判りました」 照(しかし……京ちゃんはどんな役なんだろうな) 照(京ちゃんらしく、年下系だといいんだけど) 照(京ちゃんはどうにも格好つけで負けず嫌いなところがあるから……) 照(そういうところが、可愛くて微笑ましい) 尭深「あ、アクションじゃなくて……」 尭深「アクションコメディ、みたいです」 照(……うん。私の中の京ちゃんは、あの頃のままなのかも) 照(『照ねーちゃん』『照ねーちゃん』って、後ろをついてきて可愛かったな) 照(あの頃は、今よりももっと素直で。ちっちゃくて) 照(……覚えてないのか) 照(子供の頃のことだとしても、やっぱり少し寂しい) 照(……まあ、私もすぐには気が付かなかったけど。子供の頃だし) 照(まさか、あの頃してたことを今返されるなんて……擽ったいような、恥ずかしいような) 照(まあ、京ちゃんも大人ぶりたいんだろうな) 照(でも……それでも意地っ張りでお調子者なところは、変わらずだ) 照(私がちゃんとブレーキ役になって上げなきゃな) 照(仕方ないなぁ、京ちゃんは) ◇ ◆ ◇ 【人為変態戦士マーズレッド 大星淡の場合】 誠子(私は今、猛烈に後悔している) 誠子(確かに不景気だった。会社が、従業員数を縮小しようとしているのは知ってた) 誠子(それがしかも、若手にも及ぶなんて噂を耳にしてしまったとき) 誠子(あろうことか……そんな会社は、さっさとこちらから見切ってやろうと思ってしまった) 誠子(予め技能ありきで募集して、挙げ句に碌に育成もしない……できない) 誠子(どうにも、あのロシアのPMCと比べてしまった) 誠子(それで、あの会社を離れた) 誠子(聞く話によると、それから経営不振を起こしたらしいから……私の判断は間違っていなかった) 誠子(……が) 淡「亦野せんぱーい」 淡「暇ー。暇ですよー」 誠子(何故私は、こいつに頼ってしまったんだろうか) 誠子(我ながらこれは、間違ってしまったとしか思えない) 誠子(銃器の扱いも出来るから、ボディーガード程度は一応軽いが) 誠子(それにしても……) 淡「ひーまー」 淡「ババ抜きでもしましょうよー?」 誠子「お前、能力使うだろ」 淡「バレました?」 誠子「……はぁ」 誠子(こいつのマネージャーって、やること少ないんだよな) 誠子(給料ちゃんと払われるから、いいけどさ) 誠子(賞金懸かった試合とかには、ちょくちょく出てるらしいしな) 淡「なんで仕事来ないんですかね?」 淡「こんなに可愛いのに」 誠子「ランキング、低いから話題性がないんだろ?」 誠子「ちゃんと色々チェックしてる麻雀好きなら知ってるけど……」 誠子「一般的な知名度はそれほどでもないからじゃないのか?」 淡「ぶー」 淡「本当なら今ごろ、低ランクなのにタイトルホルダーってなってたのに……」 淡「きょ……いや、須賀のバカプロのせいで……!」 淡「適当に仕事でもやろっかなー」 誠子「……普通にランキングに関わる試合でろよ」 淡「それは却下で」 誠子「……何でだよ」 淡「だって、まだ須賀倒してないし」 淡「アイツを倒して、アイツに付けられた傷を癒して初めて私はスタートできるんですよ」 淡「私の快進撃……大星淡の初めては、須賀京太郎って決めてるんです」 淡「そしたらそっから一気に、イケるとこまでイっちゃいますからね」 淡「ばばーんと! テルのとこまで!」 誠子「……あ、ああ。そうか」 誠子(……馬鹿だ、こいつ) 誠子「……で、仕事来てるんだけど」 誠子「どうする? やってみるか?」 淡「んーと、どんな内容ですか?」 誠子「ヒーローものの、アクションコメディみたいな感じだな」 誠子「勿論大星のアクションは、やるとしてもスタントあり」 誠子「キャラは……ああ、ヒロインらしいけど」 淡「ふーん」 淡「ヒーローものって……ちょっと子供っぽくないですかね?」 淡「あんまり私そういうの、見てないから判らないんですよねー」 淡「精々、オカルトスレイヤーぐらいだし……あれは子供向けじゃないし」 誠子「じゃあ、断るのか?」 淡「勿体ないですけど……全然興味や知識がない番組に出るのもどうかなーって」 誠子「そう言われたら、そうだよな」 淡「ですよねー!」 誠子「っと、オカルトスレイヤーって言えば」 誠子「この番組も、須賀プロが主演らしいな」 淡「――――」 淡「えっ」 淡「へ、へー」 淡「そ、そーなんですかー」 淡「へー」 誠子「しかもまた、須賀くんはスタントなしアクションらしい」 誠子「須賀くんも大変だな……」 淡「へー」 淡(えっと、私がヒロインで……須賀が主演?) 淡(つまり私、アイツとキスシーンあったりするの?) 淡(……) 淡(ないないないない。絶対やだ。なんであんな奴としなきゃいけないんだってば) 淡(あり得ないって。アイツと共演でヒロイン役なんて、絶対やだ) 淡(スケベそうな顔してるし、どさくさに紛れて何されるか判んないしさ) 淡(手付きがエロいって話だし、絶対セクハラとかされる。お尻触られたり!) 淡(……) 淡(……ヒロイン、かぁ) 淡(どんな番組かもしらないし、須賀の馬鹿と共演だけど……) 淡(うーん、ヒロインってのを捨てるのは勿体ないよね!) 淡(やっぱり、私の可愛さなら主役が相応しいし!) 淡(これ出たあとにオファー増えるかもしれないしさ!) 淡(だから、仕方なく出てあげる! アンタが主演だとしても!) 淡(……) 淡(……ヒロイン、かぁ) 淡(……) 淡(んへへへへへへ) 誠子「んじゃ、オファーは断っておくよ」 誠子「正直、こういうのも経験の内だと思うんだけどな……」 淡「そうですね! 言われてみたら、そう思います!」 誠子「えっ」 誠子「いや……何て言うか、やけに素直だな」 淡「マネージャーである先輩の言葉を、考えてみようかなって!」 誠子「そ、そうか?」 誠子「なんか気持ち悪いなあ……どうしたんだよ、お前」 淡「そんなことないと思いますよ! はい!」 淡「ヒロイン、かぁ……」 淡「……」 淡「仕方ないなぁ、きょーたろーは」 淡「まったく……」 淡「~♪」 ◇ ◆ ◇ 【人為変態戦士マーズレッド 弘世菫】 菫「ふう……」 菫「……」 菫「あー、疲れた」 菫「確かこの辺りに、ポッキーが……」 菫「あー、癒される」 菫「あー」 菫「……」 菫「……マネージャーでも、雇おうか」 菫「独り言ばっかりで、なんだか私が可哀想な人みたいになってしまうじゃないか」 菫「はぁ……」 菫「でも須賀や、やえの奴はマネージャーなしだしなぁ……」 菫「私だけマネージャー雇うってのもな」 菫「あー」 菫「照や淡の奴なぁ……」 菫「なんでなんだよ、まったく」 菫「いや、あいつらは麻雀以外があれだからわかるけどさぁ……」 菫「しょうがないんだよな、誰かがフォローしないとさ」 菫「そこは、同性……できれば気心知れてる奴がいい」 菫「だから、あの二人が適任だってのは判る」 菫「判るさ! 判るけどな!」 菫「……先に教えてくれてもいいじゃないか」 菫「飲みの席で平然とその事知ってる前提で、いきなり話をし始めて……」 菫「それで、『あれ、言ってませんでしたっけ?』とか……」 菫「やめろよ、そういうの」 菫「……」 菫「いや、あいつらのことだから純粋に伝え忘れたんだろうが……」 菫「昔から、そういうこと多かったからな。判ってるよ」 菫「でもなぁ……」 菫「思えば、大学の麻雀部だってそうだ」 菫「なんで私の学部は私だけしかいないんだよ」 菫「オカルトなしで打つなら……って大学選んで、来たんだよ」 菫「幸い推薦だったから、学部なんて特に考えるわけないだろう?」 菫「それなのにあいつら、ちゃんと考えて大学来てるし……」 菫「挙げ句その癖、須賀なんかはプロになるし……」 菫「お前、教師になるんじゃなかったのか?」 菫「新子とも、仲良そうにしてたじゃないか。教育学部の話題で……!」 菫「その癖プロになったらなったで、タレントまがいの出演率だし……」 菫「いや、判ってるんだ。判ってるさ」 菫「お前本人は麻雀プロとして、麻雀を打ちたいって……勝ちたいと思ってるって」 菫「でもなぁ……」 菫「……」 菫「……やめよう。なんか虚しい」 菫「メール?」 菫「仕事のオファー、ね」 菫「ふーん……アクションコメディか」 菫「タイトルは……『人為変態戦士マーズレッド(仮)』」 菫「戦隊もののオマージュか……どうせなら魔法少女のオマージュがいいんだけどな」 菫「役は……なるほどなるほど。そう来たか」 菫「えーっと、主演は……」 菫「……あの、バカ」 菫「ノースタント、ノーワイヤー、ノーCG、ノー早回し」 菫「あいつは……なにやってるんだ?」 菫「しかも、照と淡にもオファーとか……嫌な予感しかしない」 菫「演技力は、大丈夫だろう」 菫「照の営業モードはかなりのものだし、淡も二面性があるからな」 菫「……ただ」 菫「撮影以外で、須賀のストレスが凄いことになるだろうな」 菫「……」 菫「あー」 菫「やってやるよ! 私が!」 ◇ ◆ ◇ 【人為変態戦士マーズレッド 福路美穂子の場合】 美穂子「えっと……私にオファー?」 美穂子「アナウンサーなんだけど……いいのかしら?」 美穂子「出演者は……えっと」 美穂子「うーん」 美穂子「須賀くん……そう言えば、久しぶりね」 美穂子「プロになってからは、前ほど連絡もとらなくなったから」 美穂子「元気にしてるかしら?」 美穂子「教えたことは、彼なりに生かしてくれているみたいだけど……」 美穂子「えーっと、なになに……?」 美穂子「『若!』」 美穂子「『ああ、またそんなにお怪我をして!』」 美穂子「……」 美穂子「いくつか台詞が載っているけど……どういう状況なのかしら、これ」 美穂子「うーん」 美穂子「……そうね」 美穂子「久しぶりだから、折角だし……」 美穂子「……でも」 美穂子「これ、インターハイ前には終わるのかしら?」 美穂子「……」 ◇ ◆ ◇ 【人為変態戦士マーズレッド 小瀬川白望の場合】 白望「……ダル」 白望「京太郎……は、居ないんだった」 白望「……」 白望「ちょいタンマ」 白望「こっちを空売りで……」 白望「……」 白望「……」 白望「……」 白望「京太郎が置いてった佃煮、残ってたっけな……」 白望「……ご飯温めるの、ダル」 白望「あー」 京太郎『シロさん……ちゃんと、覚えて下さいよ?』 京太郎『「なんで」って』 京太郎『そりゃあ、俺だっていつまでもこうしては来られないですから』 京太郎『俺にも、就職とかあるんですよ?』 京太郎『えっ……ああ、はい』 京太郎『そうっすね。今のまま行けば……教師っすかね』 京太郎『場所?』 京太郎『地元の高校帰るか……それとも、奈良にでも行くか』 京太郎『そんなとこっすかね』 京太郎『それが、どうかしたんですか?』 京太郎『え……「なんでもない」?』 京太郎『……あ、そうっすか』 京太郎『とにかく、もう卒業した先輩のところに……こうして現役学生が足を運ぶことがレアなんすよ?』 京太郎『ちゃんと、自分でできるようになって下さいよ? いいですね?』 白望「……」 白望「……作るか」 白望「ダル……」 白望「……はぁ」 白望「色々、覚えたな……あれから」 白望(京太郎は……プロか) 白望(一時荒れてたときはどうなるかと思ったけど……) 白望(なれたんだ……プロに) 白望(……) 白望(どっちにしても……駄目だった、か) 白望(……言い出して) 白望(関係を崩すのは……ダルかったけど) 白望(言ってたら、案外違ったの……かも) 白望(迷ってても……どうにも、ならなかったな) 白望(……) 京太郎『小瀬川先輩……? え、ダルいからシロでいい?』 京太郎『シロさん……ほら、掃除しますよ』 京太郎『料理っすか? えっと、好き嫌いは……あ、ない。そっすか』 京太郎『しょうがないな……シロさんは』 京太郎『泊まってけって……!? ……あ。朝飯も作れってことっすね? もー』 京太郎『最近……疲れてるんっすよ。俺に、関わらないで下さい』 京太郎『……悔しい。悔しいん、スよ……!』 京太郎『この間から暫く……色々迷惑かけちゃって、すみません!』 京太郎『……はは。先輩、以外にお茶目なんですね』 京太郎『俺も……そんな風に、過ごしたいっす』 京太郎『こうしてるの、落ち着きますね』 白望「……」 白望「……ダル」 白望「……電話」 白望「京太郎……」 白望「……」 白望「……は、居ないんだった」 白望「……ダル」 白望「……」 白望「……出るよ」 白望(まさか……ひょっとしたら) 白望「……はい」 白望「はい……はい」 白望「……はあ」 白望「……」 白望「京太郎が……?」 白望「……はい」 白望「……」 白望(正直、ダルいけど……) 白望「……」 白望「考えさせて、下さい」 白望「はい」 白望「それじゃあ……はい」 白望「……」 白望「……あ」 白望「今のは、買いだったか……」 白望「……」
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makkuxの作品 変態でロリコンなマクが一生懸命書いた作品なので見てあげてください。 コメントももらえたら嬉しいです。 連載まとめ 感想その他あったらコメント欄に書いてね! 名前 コメント
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パパとの約束 その一、愛と真実、そして友を探し求めよ。 →楽しくゲームができるよう勤めましょう。PCの先には人がいます。 貴方同様傷つき、そして、笑いもします。気心が知れたら遠慮なく逝け^^ その二、女子(おなご)には優しく接せよ。 →我らは変態ではあるが、理性ある変態である。女子の嫌がるG会話は慎みましょう。 (夜23時以降はOK) その三、むやみやたらに人を頼るものではない。 →高レベさんにLv上げやクエスト手伝いを頼む時は、相手の都合を考慮した上で、 お願いしましょう。高レベさんも、できるだけ付き合ってあげる慈悲深さを持ちましょう。 その四、新人には優しく接せよ。 →入ったばかりの時はなかなか話しかけられないものです。 個人的な会話は耳やPT会話で済まし、皆で楽しめる会話をG会話ではしましょう。 その五、挨拶を欠くこと、許さざるべし。 →「in・out時には挨拶をする」最も大切な約束です。 皆が仲良く楽しめるように、挨拶はしましょうね^^ その六、エロスは人の原動力なり。 →「その二」に留意しつつ、変態及びエロを楽しみましょう。 その七、積極果敢にギルドの広報活動に取り組むべし。 →当ギルド繁栄に全力を尽くしましょう。 特に副ギルドマスター及びマスターは街叫びなどを積極的にしてください。 その八、HPは刮目するべし。 →掲示板や画像掲示板などにSSを積極的に貼ってください。 また、良いHPや情報などがありましたら、共有できるよう、BBSに書き込みしてください。 その九、我(パパ)を愛せよ。 →頼む。 その十、以上の九条が当ギルドに加入する上での条件也。
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BNT/068 R 狼の二つ名 佐藤/変態 男性 パートナー なし レベル 2 攻撃力 3500 防御力 5000 【スーパーには、悲しい涙は必要ない。そうですよね?】《料理》《煩悩》 【スパーク】【自】 あなたのターンの終わりまで、あなたのベンチの《氷》か《電脳》か《煩悩》1枚につき、このカードを+500/+500。 作品 『ベン・トー』 関連項目 《煩悩》 『ベン・トー』 二階堂/ガブリエル・ラチェット
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ファンブック姉、ちゃんとしようよっ!2 オフィシャルファンブック 小説姉、ちゃんとしようよっ!2 上巻 帰還編 姉、ちゃんとしようよっ!2 下巻 野望編 姉、ちゃんとしようよっ!2 番外編1 夢見るクリスマス 姉、ちゃんとしようよっ!2 番外編2 嵐を呼ぶバレンタイン 姉、ちゃんとしようよっ!2 番外編3 空也の恋のぼり 姉、ちゃんとしようよっ!2 番外編4 小さなお客様 ドラマCDドラマCD 姉、ちゃんとしようよっ!2 Vol.1 ドラマCD 姉、ちゃんとしようよっ!2 Vol.2 ドラマCD 姉、ちゃんとしようよっ!2 Vol.3 その他P-mate Comics 姉、ちゃんとしようよっ!2 姉、ちゃんとしようよっ!2 DVD-PG 姉、ちゃんとしようよっ!2 スペシャルブック 姉、ちゃんとしようよっ!2 サウンドトラック 姉、ちゃんとしようよっ! 携帯ストラップ ここを編集
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もしもの隠語である。 もしもが変態紳士教団に投獄された囚人を次々犯していくことから、 この名がついた。 囚人にとっては恐怖の存在となっている。 無差別に強姦していく彼だが、強姦しない人物も存在する。 代表例がイカ娘で、またzipを張った乙も犯される確率は低い。 だが、一部の人にとっては犯されることを待ちわびている人もいる。 代表例が煮物である。 煮物の頁を見ればわかるが、犯されたいと思っている人には放置プレイをすると思われる。 ちなみに初期の頃は、囚人が来るたび「ケツはまかせろ、、、」と言うだけのNPCみたいな人だった。
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336 姉ぎらい 1/6 sage 2008/02/19(火) 17 16 46 ID ik4fypTR 屋敷を抜け出した日の夜に旅の支度をしながらサディックは語りました。 「JAPANという国へ行こう。僕はそこのSAMURAIに会ってみたい」 「SAMURAI、ですか」 「子供の頃、ディエムお爺様がよく話してくださった。極東の島国にはSAMURAIという四千年の歴史を持つ民族が住むと。彼らにはNIN‐JUTUという名の技術があるらしい。 水の上を十五メートルも走ったり、こんなふうに両手首を合わせる構えをして手の平から眩い雷を放ったり、まさに奇跡としか言い様が無い技術だ。僕はSAMURAIからそのNIN‐JUTUを学びたいのだ」 「はぁ」 「それに、JAPANでは芸術も盛んだと聞く。OTAKUと呼ばれる芸術家たちが日夜切磋琢磨し、息つく暇なく新たな絵画や文学を生み出しているらしいのだ。どうだい? なかなか楽しそうな国だろう」 「はぁ」 何かが間違っている気がしないでもないネトリーナでしたが、サディックのたいへんなはしゃぎぶりを見て、何千キロも離れたJAPANへ旅するのはさすがに無謀ですとも言い出せず、ご主人様の熱弁に生返事するばかりでした。 鉄道の検問をやり過ごすのはそれほど難しくありませんでした。たいていの場合、検問前の町では密入国の手引きを生業とする闇屋が商売をしていましたので、その都度屋敷からくすねてきた腕時計と引き換えに闇の旅券と切符を手に入れられました。 けれども、気候の変化ばかりは如何ともし難く、それに加えて、山の寒さを甘く見て薄着のまま肩掛け一つしか持ってこなかったため、二人は山脈越えの列車の座席で凍え上がり、がくがくと震えました。 「寒く、ないのか」 「女というものは寒さに強く出来ておりますので、へっちゃらです」 「嘘を言っちゃいかんよ。こんなに冷たくなっているじゃないか。さ、言うことを聞いて肩掛けを使っておくれ。僕は充分温まったから、今度は君の番だ」 「申し訳ありません」 そうしているうちに、自然と二人は互いに寄り添う恰好になりました。肩をくっ付け合い、わずかなぬくもりを交換します。ネトリーナは目を瞑ってサディックの手に自分のそれをそっと重ねました。少しだけ寒さが薄れた気がしました。 337 姉ぎらい 2/6 sage 2008/02/19(火) 17 18 11 ID ik4fypTR 次の駅で列車が停車したときに一時間ほど暇があったので二人はみすぼらしい物売りから二着の外套を買い求めました。どちらも粗末なかび臭い外套でしたが、すこしぶかぶかなのを気にしただけで、特に文句も言わずに羽織りました。 人心地ついて、これまで気に止めることが出来なかった車窓からの景色に二人は目を奪われました。野面は白く、荒涼とした雪の峰が切り立って、透き通る蒼穹は大気の膜を映し出し、世界最高峰の威容を見せ付けています。サディックが思わず叫びました。 「ちっぽけだ。ああ、なんてちっぽけなのだろう。この大山脈に比べ僕の煩悶のなんとみみっちいことか。貧乏臭い、つまんないことにウジウジしていた自分が情けなく思えるよ。無粋な饒舌を許しておくれネトリーナ。僕は虚栄心に強いられて黙っていられないのだ。 この光景を姉さんにも見せてあげたい、自らあの人を捨てて逃げたというのに今はそんなことを考えている。大自然の眺望は偉大だ。驚嘆と同時に故郷を恋しく思わせる。だがその望郷の念は断じて軟弱な羨望ではない。 あのせせこましい屋敷で僕の考えていたことといったら、どうにかして姉さんの過ぎた愛情から逃れたい、それだけだった。今は違う。僕は世界というものを見た。初めて見た。知った。今は姉さんの無知を告発してやりたい。 魂の目を開け、この世界の広さを見せ付けてやりたい。サディックにあるのはそんな思い上がった義務感だ。ああ、姉さんがここにいればなあ。きっと外の世界に目を向けてくれるはずなのに。 もの狂わしいよネトリーナ。すぐさま屋敷に戻って姉さんを連れ出したい。けれどもこの先にあるであろう新たな感激も待ち遠しいのだ。畜生め、この優柔不断な卑しい性根が憎たらしい。 ネトリーナ、今は君だけが慰めだ。僕のもう一人の姉よ。血縁がなくとも君を愛している。この旅を共にしてくれてありがとう。君がいたから僕はここまで来ることが出来た。君がそばにいてくれるから僕は先へ進む勇気を持てる」 「いけませんサディック様。わたくしなどに頭を下げては」 「愛する者に礼を言うのは当たり前のことだ。言わせておくれ」 ありがとう、とサディックは言いました。ネトリーナは目を細め、「姉として、ですか」と口の中で呟くと、佇まいを正して、寒さが堪えるのでしょうか、やや震えた声で言いました。 「勿体無いお言葉をいただき、身に余る幸せに存じます」 338 姉ぎらい 3/6 sage 2008/02/19(火) 17 19 24 ID ik4fypTR 主従の旅は順調に続きました。千里を結ぶ鉄道で標高五千メートルの山脈を越えて、世界で最も人口の多い国にたどり着きました。サディックの目指すJAPANはもうすぐです。二人は港方面へと向かう長距離バスに乗るために、大きな町へ足を向けました。 遠くからでも聳え立つ煙突が見えるほど大きな工場がある町です。煙突からはもくもくと煙が昇り、そのまま空に溶け入るかと思いきや、雲を灰色に染めて町全体を覆う巨大な傘を作り、ほの暗く陰を落としています。 サディックは列車の時とは別の意味で驚愕しました。 「今にも黒い雨が降りそうだ」 二人は町へと続く道路を歩きます。乱雑な舗装です。大型トラックが地響きを立てて絶え間無く走っています。所々が傷み、ひび割れています。二人は埃っぽい空気にむせて、たびたびハンカチで口元を覆いました。 行き交う車に用心しいしい進んでいますと、ある地点でサディックがおやと声を上げ、道を外れてあさっての方角に駆け出しました。ご主人様の突然の疾走に数秒遅れて、ネトリーナも息を切らせて追いかけます。 サディックが急に立ち止まり、追いついたネトリーナははしたなく見えない程度に静かに息を整えました。サディックはネトリーナに背を向けたまま語り始めました。 「僕には時々、マジェーネ姉さんがとてつもなく美しいと思えることがある。姉さんは確かに美人だよ。けれども、そういった見かけの美しさとはまた違ったそれだ。僕の下劣な本性がそう思わせているのかもしれん。 僕に虐げられた姉さんが悲しむ姿に、心臓を鷲掴まれそれの他何も目に入らなくなる、えたいの知れぬ艶かしさを伴う戦慄を覚えることがあるのだ。棄てばちの小児的惨忍だろうか。 すすり泣きの音色が甘美に聞こえ、頬から伝う涙に花を手折る瞬間のあの何とも言い表せぬ充足を感じてしまう。この河の美しさはそうした美と同じものだ。七色に輝く河。天変地異の前兆とでもいうのか」 二人の目の前に流れる川は、淀んだ日差しを反射して虹色に輝いていました。とってもきれいにきらきらと、シャボン玉などとはまた違った、自然界ではありえない、鮮明すぎる色で彩られています。 背筋がぞっとしたネトリーナは、両手で口元を押さえて息を呑みました。見れば見るほどくらくらする色合いです。 339 姉ぎらい 4/6 sage 2008/02/19(火) 17 20 32 ID ik4fypTR 虹色の河をより詳しく観察するためにサディックが身を乗り出しました。 「血の錆色のほうがまだましだ。川底が全く見えんよ。それにしてもこいつはまるで安物の駄菓子――」 続けようとしたところで、やけにぬめった土手のふちの泥が足を捕らえ、あれ、と言ったときにはもう遅く、すってんころりん転がって、あちこち体をぶつけつつ、まっさかさまに落ちて行き、ざぶんと音立て虹色川にサディックは消えてしまいました。 空をつかんだ腕を伸ばしたまま、ネトリーナは絶叫します。サディックさまサディックさまと泣き叫ばんばかりに声を張り上げます。辺りを見渡します。人っ子一人居ません。 大切な人を助けるべくすぐさま川べりへ滑り降ります。手ごろな棒は見つかりません。左手で草を掴んで身体を固定し、右手をあらん限りに差し出します。 「サディックさま。つかまってくださいまし。サディックさま」 しかし、声はむなしく響くばかりです。ぬめったしぶきが指に当たります。思いのほか流れが速いことに気付いたネトリーナは、今度こそ泣きじゃくりながら四つん這いで川べりを進みます。そうしてまた同じ恰好で腕を伸ばし、サディックさまサディックさまと繰り返します。 つんとした異臭が目と鼻を刺激するだけです。五分ほど経ち、潤みすぎたせいで目が利かなくなり始めたときに、川下の方角から声が聞こえました。 「生きてる。サディックはまだ生きてるよ」 目元を拭って見てみれば、ずっと川下のところで川べりにしがみ付いたサディックが手を振っています。 「サディック様? サディック様なのですね?」 「そうとも。ああ、わざわざ来なくとも大丈夫だ。自力で登れるさ。上で待っていてくれ」 ネトリーナは土手を登ってサディックの登る先まで走りました。泥を払うことも忘れて大切な人を見守ります。 「こんなときこそNIN‐JUTUが使えたらなあ――やれやれ、臭いし汚いし重くてきついし、散々だ――こいつは一刻も早くSAMURAIに教えを乞わねば――ぺっ、その上不味い。 なんだろうな、この虹色の川は。水が恐ろしく重いぞ。ヘドロにしてはお上品すぎる。うん、骨か――きれいなお水にお魚さんたちも大喜び、とくらあな」 登り終えたサディックは襟に引っかかった魚の骨を指で弾き飛ばして立ち上がりました。 340 姉ぎらい 5/6 sage 2008/02/19(火) 17 21 38 ID ik4fypTR 「ああ大丈夫。興奮してはいるが大したけがは無い。精々擦り剥いた程度さ。それにしてもお互い酷い有り様だ。おおっと、お召し物のお取替えは御自分でやるよ。 先ほど解ったのだがこの汚れは擦ってもなかなか落ちないみたいだ。君の肌に付くといけないから今は触らないでおくれ。ああ、臭い臭い。兎にも角にも風呂に入らねばいかんな。しかしこんな川が流れる土地に体を洗える水があるかどうか。 代わりの服も買わねばならんし――ところでどうしたのだネトリーナ。先ほどから黙っているガッ――」 乾いた音が辺りに響きました。ネトリーナは腕を振り切ったまま、険しい表情をしています。しばらくすると、サディックは頬を押さえて呆然とつぶやきました。 「ぶった」 その言葉にネトリーナは我に返り、自分の右腕がご主人様の頬を打ったことにようやく気が付きました。 「申し訳ありません」 サディックは充血した頬を撫で擦ります。 「ネトリーナが、僕をぶった」 体が勝手に動いてしまったとはいえ、このような不敬を致してしまっては暇を申し渡されても文句は言えません。ネトリーナは頭を下げたまま、サディックの、おそらく叱責でしょう、言葉を待ちました。 341 姉ぎらい 6/6 sage 2008/02/19(火) 17 23 01 ID ik4fypTR 「ネトリーナが、この僕を打ったのだ。男子の顔を、女中如きが引っぱたいたのだ」 「もうしわけ、ありません」 「なぜ謝る必要があるネトリーナ。僕は怒ってはいない。むしろ、嬉しい。そうだ、姉さんみたく叱られて喜んでいるのだ」 サディックはからからと笑いました。 「あの屋敷では僕を打つ者が居なくなって久しい。使用人はもちろん、親父や母さんだってとっくにサディックを見捨てちまってる。姉さんはあのざまだ。どんな馬鹿をやってみせても、誰も僕を打ってくれやしない。 ありがとうネトリーナ。そしてすまない、君に心配をかけた。君は正しいことをしたのだ。だから顔を上げておくれ」 ネトリーナは感極まってサディックを見つめました。川の水が服を毒々しい色に染め、肌にまだらの染みを作っていましたが、無邪気に喜ぶ大切な人の姿はとてもいとおしく思えました。ネトリーナはこの旅に出てから初めて微笑みました。 サディックには子供っぽい、おばかなところもあるし、その上鈍感、さらには気取り屋で、やたら語りたがりでもありますけれど、ネトリーナはそんな彼のまっすぐなところが大好きなのでした。サディックは楽しげに続けます。 「君はやはりもう一人の姉さんだよ」 ネトリーナの表情が再び曇りました。異国の河は七色に輝いています。